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(ピッキング作業に意識を集中すれば不意に後頭部に強烈な打撃を感じ、それでも持ち前の打たれ強さで意識を失わなければ背後にいた幼女に思い切り恨めしそうな表情をし。優雅に微笑んだ少女は「あら、意識を失わないなんて頑丈なのね」などとのたまい頭を抱えて)…アゲハ姉サン、頼むから桜サンの真似するな。絶対ネコさんに殺されるって。――本物は?(何処からどう見ても桜にしか見えない姿の少女に「流石巡姉様の弟子ね」などと満面の笑みを浮かべるもその笑みを向けた対象が目の前の自分ではなく敬愛する師匠だという事は理解している為に頭を抱えて)…あーもう、どうせ見破れなかったら「それでも巡姉様の弟子なの?」とか言いながら爆弾投げ付けてくるくせに…それに、本物の桜サンの一撃なら俺は意識無いだろうし…って、待て。爆弾ってお前まさか――(「あら、貴方如きが私をお前呼ばわりするの?巡姉様に言いつけてあげる」確信的な言葉に思わず頭を抱えてしまえば、先程の爆弾はこの爆弾魔の仕業かと一人納得して)あーもう、勝手にしろ!ってか、いいのかよココ爆破して(「勿論よ。ココは隠してないから――そのうち見付かるの。だからここにあるモノ全ては破壊しなくてはならない。絶対的な暴力、一番強い力で――ね?」くすくすと楽しそうに笑う揚羽の姿に、この場所を見つけるだろう男の姿が頭をよぎり、その上でこのタイミングで移動するのならソレが犯人なのだろうと息を吐いて)大事な資料は移動したんだろうな?
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