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…そのために俺や、俺じゃなくとも奈緒や斉藤が居るんじゃないのか?(例え死ぬことがないとしても自身が危険に晒されるような状態であらば信用のおける身内のそばに身を寄せればいいだろうと思うも相手の性質を知っているからこそ強くは出れず、寂しく思うもののそれ以上は突っ込むことをやめ代わりに先程話した己の名のことを話そうと気持ちを切り替えて) 正親さんの考えることは、おれなどには分からん。単にこじつけなのか、それとも尾とだけで決めたのか…案外ただの気紛れかも知れんしな。ま、俺の名など伊勢谷本家の後継ぎから外れりゃ何の意味もなくなるだろうし、大体が研師の名なぞ誰も気には止めん。――…しかし、俺なんぞよりお前は大丈夫なのか?役に立つとは言わんが、援護射撃や後方支援くらいは俺にも出来るぞ?(残りを始末するだけと言うが『柊』と言う集団のことは美作から耳にしていたため難しいだろうことは想像に難くなく、しかしそんな心配も今しがた起きた事に霧散してしまい刀を持つ手をぼんやりと見たまま僅かに顔色が変わり)……あ、いや…引っ張られちゃいねえが…今、お前の血を勿体ねえと思っちまって。今までそんなことを思ったこともなかったんだか…。
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