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沈みゆく体と薄れゆく意識… 幻刀斎ははっきりと思い出していた。この芳醇な香りはキラーソックス…かつて諸国漫遊の志士として知られたスティックパンが大好物の厨川が放つ最終奥義として知られた。 しかし何故私がキラーソックスの餌食になるというのだ…厨川は遊郭で名を馳せた床上手宮パンと名乗る売女の顔面ギターネック落としの技によって息絶えたはず…。 何故…今… 意識が完全に途切れ、命の灯火が絶えようとせんその時… 幻刀斎の腕を掴むものがいた。 そして川のたもとまで引きずりあげ、霊王を吹き飛ばし叫ぶ。 「やりすぎったい!!!」 そう、霊王の天敵、そして稀代のかぶき者として知られる松石であった。厨川と松石…何かが始まろうとしていた。
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