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「へぇ? 威勢がいいわね。その子の仇討ちって事……望むところよ!」 京子の申し出を女性は受け入れた。 あかりは立ち上がって京子の側に寄り。口を開いた。 「や、止めようよ。あかりみたく壊されちゃうよ……」 「大丈夫だって、私これでもガンプラファイト経験者だから」 いつもの調子で笑顔を向ける京子。その笑顔はあかりを励まそうとする彼女なりの優しさだった。 あかりから女性に視線を戻すとしばし二人は数秒睨み合った後。装置の方へ歩き所定の位置についてガンプラをセットした。 「準備はいいわね?」 「もちろん」 再度ファイトの意思を確かめ合う。 再び装置からプラフスキー粒子が溢れ出してフィールドを形成する。 今度もバトルフィールドは雪原。二人はファイト開始のアラームと共に自身の愛機を発進させた。 雪原に二人の機体が降り立つ。 「そっちはケルベロスバクゥハウンドか……」 「あなたはレッドフレームね。狩りがいがあるわ」 京子のガンプラは赤いフレームが身体のあちこちから露出している。二足歩行型のガンダムタイプの機体だ。 「先手必勝だ!」 先に攻撃を仕掛けたのは京子。右のコントローラーでカーソルをビームライフルと書かれたアイコンに合わせて人差し指で軽くコントローラーにタッチする。 それに合わせて腰にマウントしていたビームライフルをレッドフレームがその手に収め、バクゥハウンドに狙いを定めて引き金を引く。 銃口からビームが放たれた。 「そんな攻撃っ!」 バクゥハウンドが後ろ脚を強く蹴って上空へ跳ぶ。 バクゥハウンドがいた位置にビームが被弾してそこの部分の雪だけ蒸発した。
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