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「そんなに凄い人だったんですね……」 「まあな。俺はこう見えて凄い人なのだ!」 「この暑苦しいのがなければいいんだけどなぁ……」 豪快な笑いをあげるギムに半眼を向けて京子は苦笑する。 次いで視線をあかりに向けて口を開いた。 「でさ、どうするの? このダフルオーライザーで私と大会に出る?」 「えっ?」 唐突に投げ掛けられた質問。 あかりは数瞬考えた後に覚悟を決めてこう切り出した。 「うん、あかり出るよ。京子ちゃんと一緒に!」 「よっしゃ! そうこなくちゃね!」 あかりの答えに京子は満足そうに微笑む。 「んじゃあ、1ヶ月後の大会まで猛特訓だなっ!」 「うん、1ヶ月後の大会……って、えええええええっ!?」 大会が1ヶ月後に開かれると聞いてあかりは全身から汗が滲み出る。 京子は何でそんなに驚いてんの? と言いたそうな顔で首を傾げていた。 「た、大会って1ヶ月後なの!」 「そだよ。結構先でしょ」 「いやいや、短いよっ! もう少し先かと思ってたのにこんなに短いなら特訓してもそんなに強くならないんじゃないかな……」 「まあ、なんとかなるって!」 京子は満面な笑顔で右手を前に突きだし、二本の指を立ててVサインを作った。 「その自信はどこからっ!?」
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