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一時的に二人は協力体制を結ぶ。 最強タッグがここに誕生した。 「ふん、いいだろう……元よりこの大会を潰すのが俺の目的だ。邪魔をするなら先にお前らを消してやる!」 「そんなことはさせません! 行くよ、あおいちゃん!」 「……うん!」 二人は空中に滞在する五機に向かって突進していった。 ◇ 『ああ、え? これは何かのイベントなの?』 目の前で起こったイレギュラーな事態にMCは混乱している。 同様に観客達も何があったのかと、動揺していた。 「……とんでもない展開になっちゃったね」 「まさか……御大将がわたし達を利用してたなんて……」 突然の事態にうまるの頭も困惑して、頬に汗を垂らす。 京子は驚きを隠せないでいた。 「これ、夢じゃないんだよね?」 「残念ながらね。なんなら頬でもつねってみる?」 「や、やめとく……」 頬を引っ張ろうとする動作をしたので、京子は咄嗟に身構えた。 「あわわわ……どうしたらいいんッスかっ! 先輩達の師匠が実は悪い人でこの大会をめちゃくちゃにしようとしてるなんてぇ〜!」 「真依ちゃん落ち着きなって、焦っても仕方ないよ」 「そ、そうは言いますッスけど〜」 真依の目は泳いでいる。かなりパニックに陥っているようだ。 「ユウキちゃん。嫌に冷静だね?」 「ボクも動揺してない訳じゃないよ。でも、取り乱しても何も解決しない……うまるちゃんだってそうでしょ」 「まあね。私もユウキちゃんと同意見だ。この状況をどうにかしたいと思ってる」 「なら、わたしらでどうにかしようっ!」
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