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「ああ、そうだったね」 京子は二人に今の状況を説明した。 「嘘……御大将さんが……」 「信じられないけど事実だよ。本人が堂々と説明してたからね」 うまるが帽子を深々と被る。短い期間とはいえ、彼女にとってもギムは尊敬できる師であった。 それが全て偽りと知って、うまるの心は傷つく。今の表情を誰にも見られたくなかった。 「綾乃達は例のDG粒子って、言うのに操られてる……どうにかしないとあかり達が危ない。幾ら二人が強いからってあの人数相手はキツいよ」 二人の戦闘を見据えて、あかり達が不利であると感じた結衣。 ここで京子は疑問に思う。 「にしても、どこから乱入したんだろう……この会場のシュミレーターからではないみたいだけど」 「ここの会場じゃない……あ!」 京子の言葉で真依は何かに気がついた。 「も、もしかしてBブロック会場じゃないッスか! さっき言ったッスよね。向こうの通路のシャッターが降りてて通れないって、それって向こうに皆が居て操作の邪魔をされたくないから近づけさせないようにしてるんじゃっ!」
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