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VAVA「そういうことだから、これからも世話になるぞ。ロック」 ロック「え?」 VAVA「今のところ、大いなる遺産以外で過去に繋がる手掛かりは、おまえとあのにやけ面しか無いからな」 ロック「……」 アイラ「お兄ちゃん?」 ロック「怖く、ないの?」 VAVA「は?」 ロック「真実を知ることが、怖くないの?」 自然と、そんな言葉が口から出てきた。 僕は怖い。『ロック・ヴォルナット』でいたいから、『ロックマン・トリッガー』を知ることが怖い。 僕が、僕でなくなってしまうような気がして、怖い。 VAVA「ああ、怖くない」 しかし、VAVAさんははっきりとそう返してきた。 VAVA「わからないから、理解できないから怖いんだ。わかってしまえばどうということはない」 VAVA「だから、俺は真実を求める」 ロック「……」 「知らなければ良かった」と感想を抱いた場合はどうするの? という疑問を、僕は飲み込んだ。 それこそ、彼が嫌う話題だとわかっていたから。 会話はそこで終わり、僕たちは更に遺跡の奥へと進む。
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