コピー
▼本文
…視点変更→『VAVA』 ◇ 最後の封印の鍵をミュラーに届けた直後に、それは起きた。 室内の赤ランプが点滅し、モニターに映る船体がブロックごとに次々と変色していく。 ミュラー「いかん! 逃げろ!」 どこにだよ。 次の瞬間、爆発が起きて、そこで俺の意識は一旦途切れた。 VAVA「……」 目が覚めたら緑色の部屋の中だった。電子基盤みたいだな。 ルナエッジ「気がついたか?」 俺の顔をルナエッジが覗き込んでいる。次から次へといろんなことが起きやがる。 とりあえずルナエッジに攻撃してくる様子は無いので、俺はゆっくりと上体を起こして、何が起きたのか訊ねた。 VAVA「何が起きた? ここはどこだ?」 ルナエッジ「サルファーボトム号の中だが、詳しいことはわからねぇ。俺はおまえの側にいろってジュノに言われただけだ」 ルナエッジ「ただ…」 VAVA「ただ、何だ?」 ルナエッジ「甲板で誰か戦ってるみてぇだ。行ってみようぜ!」 VAVA「いいのか? 命令無視だろ?」 俺はわざとらしく聞く。すると、ルナエッジはこう返してくる。 ルナエッジ「おまえ、命令は守るのか?」 VAVA「いや。行くぞ!」 ルナエッジ「おうっ!」 本当に似た者同士だな、俺たち。 俺はヘルメットの奥でほくそ笑んだ。
スレッドへ
日間
週間
月間