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リーバードがひしめくディフェンスエリアを、俺とロックは駆けていく。確かに見たことの無いリーバードはいたが、ユーナから前情報を提供してもらったため、対処は容易かった。 ホロッコの群れをロックがハイパーシェルで吹き飛ばし、ホロッコを量産するエングルポッツを俺が撃墜する。 扉を守るガンブリーを同時攻撃で撃破する。 天井に貼り付くハリーンを俺がショルダー・キャノンで撃ち落とし、ロックがハイパーシェルで爆散させる。 ここまで一緒に行動してきたんだ、俺にそのつもりが無くとも多少のチームワークは出来上がっていたようだ。だが、 VAVA(あと一人……か) ふと頭をよぎった雑念を捨てるべく、俺は更に通路を駆け抜ける。 ロック「ここは…!」 やがて、俺たちは不思議な空間に出た。俺たちはヘブンの中にいる。なのにそこには『空』があった。しかも、宙にいくつもの陸地が浮いており、俺たちはその中の一つの上に立っている。 ユーナ『サイドエリアに到着したみたいね』 VAVA「サイドエリア?」 ユーナ『簡単に説明すると居住区ね。トリッガー、あなたも平時はここで生活していたのよ?』 ロック「……」 ロックは不思議そうに、キョロキョロと周囲を見渡していた。 それはそうだろう。自分の知らない記憶を目の当たりにしているのだから、戸惑うのが当然だ。 だが俺たちは先を急がねばならない。 VAVA「それで、俺たちはどこに向かえばいい?」 ユーナ『サイドエリアの中央に向かって。そこからライブラリーに行けるし、船着場への直通エレベーターも起動できるわ』 VAVA「わかった。行くぞ」 ロック「う、うん!」
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