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VAVA「ある男が、俺のことを『孤独癖のある寂しがり屋』と評していた」 VAVA「確かにその通りだった。俺は自分の存在を誰かに認めてもらいたかった」 VAVA.X「……」 VAVA「俺は戦うために作られたレプリロイド。だから戦えば、壊せば、認められる。最初はそう思っていた」 VAVA「だが違った。戦えば戦うほど、壊せば壊すほど、みんな俺を嫌い、避けるようになった」 VAVA「なら自分の居場所は自分で作るしかないと――そして気がついたら、一人になっていた」 VAVA.X「…………」 VAVA「寂しい時に『寂しい』と言えなかった。悲しい時に『悲しい』と言えなかった」 VAVA「そんなものは弱いやつの感情だ。俺のそんなところを、他の誰かに見せたくない。そう思った」 VAVA.X「………………やめろ」 VAVA「だからますます戦って、壊した。そもそもそういうことが好きだったし、何より自分の弱さを直視しなくてすむ」 俺はそこで一呼吸置いた。レプリロイドであるが故に、導き出される『答え』。 最初からわかりきっていたのに、俺が考えないようにしていたから何時までも出なかったそれを、これから言わなければならないのだ。 それは、とても勇気のいることだった。 VAVA「自分自身と向き合わない俺が、『悩む』ことで常に自分とも戦い続けたエックスに勝てる要素なんて、何処にも無かったんだ」 VAVA.X「やめろぉぉぉおおおおあああ!!!!」 ドオオオオンッ!!
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