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『俺』がショルダー・キャノンから撃った特大のエネルギー弾により、大きな爆発が起こる。 VAVA.X「呆れたやつだ……自分で自分を弱いと認めるとは…!」 VAVA.X「俺にそんな考えは必要ない! グラスの中身がバーボンだろうが泥水だろうが関係ない! 俺は破壊のための機械なのだ!!」 ボンッ! VAVA.X「がっ!?」 俺は爆煙の中から飛び出すと、右手で『俺』の顔面をつかみ、全体重をかける。 バランスを崩した『俺』は、背中から地に落ちた。 VAVA「確かにそうだ。機械は機械、兵器は兵器、そうあるべきだ。ここに来る寸前、そうあろうと考え直した」 VAVA「だが、どうしても『あいつ』が頭から離れないんだ。こんな俺を『嫌いじゃない』と言った『あいつ』が…」 なまじ感情が、心があるばかりに、中途半端になってしまう。俺は『自分自身もまた気にくわなかった』のだ。 VAVA.X「ぐぉ……放せっ…!」 VAVA「一度でいいから自分自身をぶっ壊してみたかった、と言ったな?」 VAVA「同感だ」 ドォンッ!! 俺はそのまま、ゼロ距離からロケットパンチを叩き込んだ。頭部を失った『俺』は、完全に機能を停止する。 感謝するぜ、『俺』。俺よりイカれた『俺』と出会えたことで、俺は自分自身と向き合う覚悟ができたんだ。 理由? そんなの決まっている。 あんな風にはなりたくないからな。
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