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どうしようもない危機。 私にとって、一番どうしようもなかったのは、やっぱり病気で歩けなかったあの頃だ。 そして私の足を治したのは、『いつか治るかもしれないという可能性』ではなく、ロックのお兄ちゃんが持つ『ディグアウターとしての力』。 アイラ「私は…、力を信じる」 VAVA「……」 VAVA「命拾いしたな」 アイラ「え?」 ボソッと呟くと、ババさんはすくっと立ち上がる。 VAVA「俺が師匠(せんせい)か。いいだろう、やってやろうじゃないか」 アイラ「! ありがとうございます、ババさん!」 VAVA「発音が違う、VAVAだ。下唇を軽く噛むような感じで言ってみろ」 アイラ「バ…、VAVA、さん?」 VAVA「よし。では、行くぞ」 アイラ「え…、待ってください!」 私は、どこかへ向かって歩き出したVAVAさんの後を追った。
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