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「クロ、どう思います?」 青年は傍らに浮く翼竜のような姿のリーバードに声をなげかけると、クロと呼ばれたリーバードは、その見た目からは想像もつかないかわいらしい声で返した。 クロ「どうって……何が?」 「彼は私たちが知る過去の遺物なのか、それとも――」 クロ「ディグアウターが設計図かなんか掘り起こして、新しく造ったんじゃないの?」 クロ「だって、あり得ないじゃない。君が今、こうしてそこに立っているのは、メインゲートに予備の端末を隠しておいて、かつ僕を君の外部記憶装置として改造していたからだけど」 クロ「あいつにはそんな都合のいいものはない。そもそも数千年前の、それも人間がまだたくさんいた時代のロボットが、いまだに稼働してるなんて」 クロ「本当にあり得ないことだよ」 「……」
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