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「リンの一撃でも動けるとは……やっぱり小型とは違いますね」 言って楓は薄緑を消して再びヤシマを呼び出す。 「リン、怜ちゃん。同時攻撃で一気に勝負を決めます!」 「了解! リン、聞こえたよね?」 「もちろん!」 リンは再度、サーメートサーブを召喚してグリップを握り締める。 リンと怜はトリガーを強く押し込んで粒子エネルギーをチャージする。 二人の持つバズーカの砲口が唸りを上げる。 「……私も」 楓も一撃の威力を高める為にエネルギーをチャージする。 だが、ライフルはバズーカと比べて威力が低い。 楓は加えてある兵器を発動させた。 アリスギアの一つ、アクトレスの身体を包む機械の鎧『ドレスギア』 楓が使おうとしているのは上半身に装着される『トップスギア』だ。 トップスギアはアクトレスの両腕、そして装着者に付き従うように背面に浮いているギアの事を指す。 楓の装備しているドレスギア『源九郎』 その背面に滞在しているひし形のギアが可変して砲身が姿を現す。 「こちらは準備できました」 「こっちもいつでも大丈夫だよっ」 「二人とも、ヴァイスワーカーが仕掛けてくるよ!」 ヴァイスワーカーが長剣を構えて加速してくる。 「二人とも、いきますよっ!!」 二人は無言で頷いた。 同時にトリガーを押し込む。 三人のショットギアから溜め込んだ粒子エネルギーが一斉に勢いに乗せたヴァイスワーカーへ向かっていく。 リンと怜が放った粒子は特大サイズになり、楓のは何本の粒子が飛んでいく。 更に楓の源九郎に搭載された砲身『雲珠桜』から放たれたホーミングレーザーが正確にヴァイスワーカーを貫く。 すべての攻撃を受けてヴァイスワーカーは爆発した。
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