コピー
▼本文
「今の技は……」 「ヴェルちゃん」 紫の髪を密編みで纏めた女 性が現れる。 女性は少女と似た格好で、 少し大人っぽいというのが 楓の第一印象だ。 「ネプテューヌさん! ちょ うど応援を要請しようとし てたんですよ。助かります 」 「それは何よりだわ。こっち の状況はどうなってる?」 「すいません、この子以外間 に合いませんでした……」 ヴェルちゃんと呼ばれた少 女の説明を受けて女性は「 ……そう」と、悲しそうな 表情をした。 「わたし達がもっと彼女の計 画に気づいていれば……」 「それは悔やんでも仕方ない よ……。アイツが地球を狙 うなんて誰にも予想出来な かった。完全に盲点だった んだから」 この二人は、怪物を送り込 んだ張本人を知っているよ うだ。 それは誰? と楓は聞こう としたが……。 「あっ! また……!」 楓は怯えた。 東京上空に再び怪物が出現 したからだ。 しかも、今回は夥しい数が 空で蠢いている……その中 には、大型の怪物の姿も 認められた。
スレッドへ
日間
週間
月間