コピー
▼本文
優樹「確かこの辺から…」キョロキョロ 優樹「あ」 小瓶「出せー! 誰でもいいからここから出せー!」 優樹「瓶が喋って……いや、中に誰か入ってる!?」 優樹「とにかく、出してあげよう」ヒョイ キュポッ シュー モクモクモク 触覚の少年「ふっふっふっ……ハーッハッハッハッ!」 優樹(何か高笑いしながら出てきた) 触覚の少年「そこの小娘、よくぞ俺様を救いだしてくれたな。誉めてつかわそう」フフン 優樹(これでも25歳なんだけどなぁ…) 触覚の少年「って、よく見ればプレネールさんじゃないか! なぜここにいる?」 優樹「あ、えっと。あたし、そのプレネールさんっていう人じゃないよ」 触覚の少年「何!?」 優樹「あたしの名前は片倉優樹(かたくらゆうき)」 触覚の少年「タコス?」 優樹「それは片岡優希」 触覚の少年「人違いだったか、紛らわしい……まあいい、恩人だから水に流してやろう」 優樹(水に流すのはあたしの方じゃ……) 優樹「…で、結局あなたは誰なのかな?」 触覚の少年「何っ!? 俺様を知らないのか!?」 優樹「ごめん。こっちに来たばかりなんだよ」 触覚の少年「む……ならば仕方ないな」 ラハール「我が名はラハール! この魔界を統べる魔王である!」 優樹「魔王!?」 優樹(天国でも地獄でもなく、魔界に来ちゃったのか) 優樹「…その魔王が、どうして小瓶の中に入ってこんなところに?」 ラハール「家来に裏切られたのだ…」ズーン 優樹「魔王も大変だねぇ…」
スレッドへ
日間
週間
月間