本文コピー
▼本文
お願い 教えて 好きなひと と 机を囲って 尽きないトーク。 昼休みは ぞろぞろ 男子が集うよ 渡り廊下の見える パンチラスポット。 だが 朝っぱらから 部活と勉強 で 溜まってゆく フラストレーション。 僕らは早く 大人になりたいと 想い描いた 壮大な未来像。 寂しさ押し寄せる 卒業間近 仲間と語り合い もうこんな時間? って 明かりの疎らな 校舎に残った日 ようやく 意味を知る「灯台下暗し」。 今日は いつも自由を 否定する教師 も ツーブロックすら 見て見ぬ振りをし 言うことを聞かず 怒らしてばっか の 母親もどこか 誇らしげだった。 そして涙を堪えて 舞台にのぼった。 校長が 手渡すのは 社会に進出 するための 大きな 片道切符。 いつかまた会おう、 残したまま去る 胸の後悔と 第二のボタン。 数年後 八月某日、夏真っ只中 飽きもせずに 集まった仲間。 隠れて悪さした いつもの面子 で 今は堂々と ビールも飲める。 毎回毎回 おんなじ話題 仕事の愚痴か 女しかない。 だが未だに 美人は 眺めるだけ で 目が合った途端 慌てふためく。 海も川も 飲み屋も ビアガーデンも みんなで わいわい 盛り上がってると そこは とうの昔に 通り過ぎたはず の あの日の騒がしい 教室に変わる。 今日も刻一刻と 近づく解散 徐々に減ってく 口数がサイン。 パーキングへ駅へ 方々に散らばる 「じゃあ、来週の 登校日にまた。」
スレッドへ
日間
週間
月間