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感じ始めた違和感は溢れ 暗示成し得た今 遥か底へ 僅かに聞こえる理不尽の声 微かな意識は肉親のそれ ずっと感じていた違和感は いつもいつも苦かった 年月と共に積み重なる不信感と 罪の担保 無力化されていく感度 青く見えていた隣の芝生にも 興味がなくなりぼんやりと違う色 笑顔の裏に隠された黒い妬みに 気づいたからもう絆は寝たきり 向けられた殺意と絶望的な棘に 蝕まれ続けた体は悦を愁いた時計 如し不規則に進む針を追うも 無情に過ぎて狂う価値を問う夜 誰からも褒められる良い子は 本当に欲しいものは言えなかった 否が応にも感じる温もりは 巷の憂いを案じる鋭い刃 僅かにしか聞こえぬように 微かにした匂える本意 そして手にした重量感は とてもとても甘かった 年月と共に増えていく責任感と 治癒と安堵 冴え渡る傷の反動 日々鮮やかに彩られて行く景色 灰を撒き咲かせて償う誠意 その透明感が放つ笑顔を 守るために絆を照らそう 棘や毒など触れさせまいと 我が身を削り告げた誓いを 正しく歩みだした針に捧げ 小春日和に夢を乗せた綿毛 本当に欲しいものは 言わなくてもそこにあるんだ 尊きものの底無き不変の幸を 目論見 この世この先無限の愛を
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