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二人のコントラスト、個性がそれぞれ際立っていて良いテーマ戦でした。脳が喜んでおるわい、、 戯曲くんの描いたビビッドで鮮やかな夏の思い出から、モノクロームの様に思える現在の心象風景のグラデーションがやけに綺麗で、正直で、「大人になる物差しは夏を基準に測ってしまえばわかりやすい」本当にその通りだなぁとしみじみ思いました。 少年時代のプールの塩素の匂いや安いビーサンを履いた足の感覚、夏祭の屋台の灯りや、初めて女の子と手を繋ぐ前の汗ばんだ手のひら、など自分の記憶に訴えてくるものも多く、懐かしく、また少し面はゆい様な、不思議と心地よい感覚になりました。 > そんな思いも束の間で門限の時間を迎えます。 >ばいばいまたあしたね。 と言いながら手を振る貴女。家まで送る彼氏面させてもらった僕。 ばいばいって言ってから、お互いに背を向けて帰る。その時に、別れを名残惜しむかの様に相手がまた振り向いてくれたとして、自分が相手に背を向けたままだったらなんか嫌で、なーんかそれって寂しく感じて、別れ際は相手が自分の視界から見えなくなるまで、その人がいつこちらを振り向いても寂しい気持ちにならない様に見送ってしまう。そういう事ありますよね。あまずっぺぇー コロナの影響でなかなかお祭もやらないけど、出店の屋台の灯りや打ち上げ花火がまた見たいもんですね。ウキウキな夏希望! シカゴくんの作品はまた全く違うテイストでした。 ストーリーテリングが巧すぎて。 ネットライムという枠では収まらんというか。 スキルとか色々、挙げたらキリが無いんですが旨いもん全部乗せにも関わらずしつこさや嫌味は微塵も無くて。 俺が好きなシカゴくん発のパンチラインで「さりげなさの壁」っていうのがあるんですが、まさにそれでした。さりげねぇとこがかっけー。 良質な映画や小説を脳にぶち込んだ後の感覚というか。それはやっぱりネットライムだからこそ、と言うかシカゴくんだからこそ成せる業で。間違いない踏力が物語への興味の持続をしっかり後押ししてるとこがすげー ライムとストーリーの調合具合が見事にやばかった 戦争や被爆体験という話は恐ろしく重いもんだと思います。 当たり前だけど、戦争を知らない世代が増えてるというか、残念ながらもう何年かしたら戦争を実際体験した方がほとんど居なくなりますね。自分も戦争を知らない世代だけど、聞きたい、知っていたい気持ちがあります。 > 何が救いか、1945年広島8月6日、同年8月9日長崎、人類史上これ以上最たるもののない過ち 私事で恐縮ですが、義務教育過程ではずっと「原爆投下は日本の侵略戦争を止めるため、日米の戦争被害者をこれ以上増やさない為」と教えられてきました。 でも子供ながら当時なんだかその理由にモヤモヤしてました。先生が言うことに素直に納得が出来なかった。 この場でその是非を語る様なおこがましい事は勿論出来ないけど、今の子ども達はどんな風に教わっているんだろうかって考えたり。 「移り変わる時代の担い手は、俺たちの番だとシナリオに書いてある」 間違いない。やるべきことをやるだけ ラストのメッセージ性半端ないんだけど、シカゴ節の腕っぷしで、重いテーマのはずなのに全然押し付けがましくなく、むしろこのテーマ作品によって読み手のこちら側にもテーマを植え付けてもらった気すらしています。 これはインセプション!? また深い階層まで連れていってもらいました。 票を投じるならば、シカゴくんに一票 どちらも素晴らしかったです。 お二人ともお疲れ様でした。
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