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<BR><font color="#bca78d">過去のこの日 2年前 2020年5月10日 <font color="ORANGE">吉田拓郎</FONT>提供曲 1971〜2011編 <HR color="#bca78d" size="1" width="100%" 『赤い燈台』『螢の河』 <HR color="#bca78d" size="1" width="100%" @『赤い燈台』 シングル『ひとり囃子』 歌:<font color="ORANGE">小柳ルミ子</FONT>作詞:<font color="ORANGE">岡本おさみ</FONT>作曲:<font color="ORANGE">吉田拓郎</FONT> 1974年 昭和49年(46年前) 赤い灯台/小柳ルミ子 https://www.youtube.com/watch?v=Iph2hekLzqM <HR color="#bca78d" size="1" width="100%" A『赤い燈台』 アルバム『ぷらいべえと』 歌:<font color="ORANGE">吉田拓郎</FONT> 作詞:<font color="ORANGE">岡本おさみ</FONT> 作曲:<font color="ORANGE">吉田拓郎</FONT> 1977年 昭和52年(43年前) <HR color="#bca78d" size="1" width="100%" A赤い灯台/吉田拓郎 加藤綾子 https://www.youtube.com/watch?v=AFEAiCSsFkg <HR color="#bca78d" size="1" width="100%" <font color="ORANGE">拓郎</FONT>の歌声を燈台に穏やかな演奏の海を漂う至福 原曲は1974年に<font color="ORANGE">小柳ルミ子</FONT>に提供された一篇。この時はA面ではなく、シングルB面のみの提供であった。 <font color="ORANGE">拓郎</FONT>をB面だけに起用するとは、当時のナベプロ帝国の権勢を感じる。 さまざまな旅の風景を紡いでいく<font color="ORANGE">岡本おさみ</FONT>の詞。私は、勝手に<font color="ORANGE">岡本おさみ</FONT>の「股旅シリーズ」と呼ばせてもらっているが、同じシリーズ内での<font color="ORANGE">小柳ルミ子</FONT>への他の提供曲には『蛍の河』がある。本作といずれ劣らぬ名曲である。 『蛍の河』は<font color="ORANGE">拓郎</FONT>本人歌唱で『今はまだ人生を語らず』の時に録音されたが、残念ながらアウトテイクとなった。生き残った公式本人歌唱はこの『赤い燈台』だけである。 アルバム『ぷらいべえと』は、会社再建のため急遽、本人の体調不良(=鼻声)にもかかわらず突貫工事で作られたアルバムとしても有名だ。<font color="ORANGE">拓郎</FONT>本人には忸怩たる思いがあるのだと思うが、だからといってそれを聴き手までが「やっつけ仕事」のように云うのは大きな間違いであると思う。もう勝手に愛に溢れた名盤と認定しちゃる。 この作品を含めてすべてのアレンジが<font color="ORANGE">拓郎</FONT>本人の手になる。当時の本人曰く「書けない楽譜を一人で書いた」という渾身の仕事がそこにある。 この作品もアレンジがまず秀逸である・・というか決定的である。まどらかな音色のキーボードと心に響くアコースティックギター、そして、それらをガイドし誘う美しいメロディーからなるイントロが実に素晴らしい。歌に入る直前のトゥルルルルという音色がたまらん。そしてまた間奏の美しさもこの曲の魅力を決定づける。この心地よい音色にいつまでも身を委ねて浸っていたいと思わせる。このキーボードが<font color="ORANGE">エルトン永田</FONT>、ギターが<font color="ORANGE">常富喜雄</FONT>であることがずいぶん後になってわかった。この間奏も最後を締めくくる後奏も、もっともっと長くてもいいと思う。 <font color="ORANGE">拓郎</FONT>の歌声も演奏と溶け合ってとても柔らかで優しい。「ディレイマシーン」と拓郎は当時説明していたが、フィードバックエコーが存分に使われていてそれも演奏と歌が溶け合うような感じを醸し出している。『ぷらいべえと』発表当時、<font color="ORANGE">拓郎</FONT>はプロモーションの際に、この作品を絶品のひとつと自賛していた。 <font color="ORANGE">小柳ルミ子</FONT>バージョンも是非聴いていただきたい。<font color="ORANGE">小柳ルミ子</FONT>の歌唱も素晴らしく、デリケートなメロディーをきちんと消化していて、<font color="ORANGE">拓郎</FONT>のメロディーの威力が別の面から浮き彫りにされている。 (t.y life より) <HR color="#bca78d" size="1" width="100%" B『螢の河』 アルバム『あたらしい友達』 歌:<font color="ORANGE">小柳ルミ子</FONT> 作詞:<font color="ORANGE">岡本おさみ</FONT> 作曲:<font color="ORANGE">吉田拓郎</FONT> 1974年 昭和49年(46年前) 蛍の河/小柳ルミ子 https://www.youtube.com/watch?v=2CB2NCMythU <HR color="#bca78d" size="1" width="100%" C『螢の河』 アルバム『人生を語らず』 歌:<font color="ORANGE">吉田拓郎</FONT> 作詞:<font color="ORANGE">岡本おさみ</FONT> 作曲:<font color="ORANGE">吉田拓郎</FONT> 1974年 昭和49年(46年前) 蛍の河/吉田拓郎 https://www.youtube.com/watch?v=5uueUGevfLM <HR color="#bca78d" size="1" width="100%" 1974年5月に発売された<font color="ORANGE">小柳ルミ子</FONT>のアルバム『あたらしい友達』に名曲『赤い燈台』と共に所収された。”<font color="ORANGE">小柳ルミ子</FONT>フォークを歌う”とでも云えそうなコンセプトアルバムである。『赤い燈台』もこの『蛍の河』も、あくまでアルバム所収曲でシングル盤にはなっていない。正確には『赤い燈台』はシングルのB面にはなったが。もったいねぇ〜!友達ならそこのところ、うまくやってよ。三人娘の<font color="ORANGE">天地真理</FONT>への提供曲『さよならだけ残して』もアルバム曲だった。この頃、既にスーパースターを張っていた<font color="ORANGE">吉田拓郎</FONT>だが、いかに当時のナベプロのトップアイドルの権勢は凄かったかを感じずにはいられない。 この『蛍の河』は後先を考えずに言うと、<font color="ORANGE">吉田拓郎</FONT>と<font color="ORANGE">岡本おさみ</FONT>の最高傑作なのではないかと思う。後先考えずと言ったのは、じゃあ、この曲やあの曲よりもイイのかと理詰めで問われると困るからだ。しかし、この作品を聴いている時は、これはもう最高傑作と言わねば失礼にあたるくらいの充足感がある。 <font color="ORANGE">岡本おさみ</FONT>の作詞、<font color="ORANGE">吉田拓郎</FONT>のメロディー、そして<font color="ORANGE">小柳ルミ子</FONT>の歌唱が、ホップ・ステップ・ジャンプという感じで見事な高得点のワザに結実している。どれひとつとっても、かけがえなく、また遜色もない。ホップ(詞)・ステップ(曲)と来てジャーンプ(歌唱)というところでコケることが多いのが提供曲の常である。しかし実に見事なジャンプ、つまり<font color="ORANGE">小柳ルミ子</FONT>の歌唱力が鮮やかで素晴らしい。神歌唱と言っても良い。 名詩、名曲なれど、<font color="ORANGE">岡本おさみ</FONT>の詞も字余りだし、御大のメロディーも難解である。カラオケで歌ってみるとわかる。♪仮の宿り〜、♪恋しさも切なさも二人になりたいばかりーでーす、♪ああ蛍の河よ 光なさぁい〜、ここらあたりの音程がとても掴みにくい。しかし、<font color="ORANGE">小柳ルミ子</FONT>の懐の深い歌いっぷりは、見事にこれらの難解なメロディーを咀嚼し尽し、まるでおだやかな海に身を任せるような気持ちいい安定感がある。そういう意味では『赤い燈台』の難メロ咀嚼力にも同様に驚く。とにかくすごいぞ、<font color="ORANGE">小柳ルミ子</FONT>。三人娘の中でただ一人歌手として生き残った理由もわかろうというものだ。 <font color="ORANGE">岡本おさみ</FONT>の詞は、浴衣、下駄の音、静かな闇、恋しさ、切なさという夏の情景や恋する心情を通して、蛍の美しさを描き出している。そしてこの詩に情感をたっぷりとこめながらも、決して演歌調にはならない御大の美しいメロディーの技が加わる。蛍といえば、例えば<font color="ORANGE">宮本 輝</FONT>の小説『蛍川』の名文と言われる一節が浮かぶ。「蛍の大群は、(略)天空へ天空へと光彩をぼかしながら冷たい火の粉状にになって舞あがっていた。」しかし、これに比肩するような美しさを、この詩とメロディーは描きそして歌い上げている。最高傑作と称揚したくなる私を許してくれ。 さて、本人歌唱はバンジョー鳴り響くライトな感じで歌われたが、アルバム『今はまだ人生を語らず』のアウトテイクとなってお蔵入りしてしまった。オールナイトニッポンで一度だけ流されたのが貴重な音源となっている。どこの蔵に仕舞った。出せ、出してくれ。アウトテイクをテイクアウトしてくれ。<font color="ORANGE">小柳ルミ子</FONT>も、セルフカバーするなり活用して世間に知らしめてくれないだろうか。歌ってよ、『蛍の河』を。 (t.y life より) <HR color="#bca78d" size="1" width="100%" ※結果的に2曲4バージョン聴く事ができてよかったです。やっぱり<font color="ORANGE">拓郎</FONT>本人の歌はいいですね。 </FONT>
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