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<BR>これは、いすゞ自動車がまだ乗用車を作っていた時代、昭和45年に開催された第17回東京モーターショーに出展されたコンセプト・カー、いすゞ・ベレット1600MXです。実は、いすゞはこの前年にも、同名のミドシップエンジンレイアウトの2シータースポーツカーをショーに出展していて評判が良かったので、昭和45年版は市販を意識してリファインしたものだったと言われています。 昭和45年モデルは、前年モデルのリトラクタブル式ヘッドランプを固定式に変更し、キャビン後方のエンジンを効果的に冷却出来るよう、各部のエアインテークを大型化。さらにフェンダーミラーやサイドマーカーレンズなどもリデザインされ、確かにこのまま市販出来るようなイメージにまで仕上げられていました。因みに国産車で市販を前提にしたミッドシップスポーツを披露したのはMX1600が最初だったそうです。ただ残念なことに、諸般の事情によりMX1600の市販化は実現には至りませんでした。 一説には、当時既に117クーペという少量生産の高級車があり、更にそこに趣味性の強いMX1600などという少量生産のスポーツカーをラインアップに加えると、生産現場のマンパワーが逼迫することは目に見えており、「まず"食っていくため"のボリュームゾーンの車が揃わなくなる」という営業サイドからの強い反対意見に押されて、市販化は見送られたという事情があったのだとか。<BR>
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