本文コピー
▼本文
<BR>「汚い仕事専門だからダーティ・ハリーなのさ」 サンフランシスコ市警にスコルピオと名乗る男から殺人の予告状が届き、有能だが独断的な捜査方法が問題にされる刑事「ハリー・キャラハン」が担当となる。ハリーは一度スコルピオを捕まえるが、ミランダ警告を無視した暴力的な捜査を問題視され、司法はスコルピオの釈放を許し、ハリーを担当から外す。怒りに駆られたハリーは法を逸脱した独自の捜査を開始する。 1971年 『ダーティハリー』 真っ赤なスクリーンにヌッと拳銃が映し出される。「これは、マグナム44と言って、一発で像も倒す威力を持ってる」ナレーションが入る。 『ダーティハリー』と言えば、やはり冒頭の登場シーンだろう。ダイナーでホットドッグを頬張っているところに、非常ベルが鳴る。口をモグモグさせながら必殺の44マグナムを構え、撃つ。弾け飛ぶ強盗犯。逃走しようとしている車も撃って停止させた後、倒れている強盗犯に近づき、拳銃をつきつけながら言う。 「おおっと。考えはわかってるよ。俺がもう六発撃ったかまだ五発か。実は言うとこっちもつい夢中になって数えるのを忘れちまったんだ。でもこいつはマグナム44って言って世界一強力な拳銃なんだ。お前のドタマなんて一発で消し飛ぶぜ? 楽にあの世まで逝けるんだ。運が良けりゃな。さあどうする?」 名セリフである。この場合、脳内ではハリーの声は自動的に<font color="ORANGE">山田康雄</FONT>氏に変換される。 このシーンだけで、この映画の世界観と「ハリー・キャラハン」の人物像が見事に判明する。 後の『リーサル・ウェポン』等に続く「やり過ぎ捜査」刑事の原型だと思う(「ブリット」は?) 私が知ってる限り、大型拳銃をぶっ放す刑事は「ハリー・キャラハン」が最初ではないかしらん。ハリーに対する市民感情を悪化させる狙いで、スコルピオが自らを傷つけるシーンは『ドーベルマン刑事』でも似たような話があるので、おそらく<font color="ORANGE">平松伸二</FONT>先生はこの映画を観ていると思う。 ちなみに「スコルピオ」役を演じた<font color="ORANGE">アンディ・ロビンソン</FONT>は同じく<font color="ORANGE">ドン・シーゲル</FONT>監督「突破口!」でウォルター・マッソーの相棒役を演じている。 必殺の44マグナムが炸裂する、アウトロー刑事の傑作『ダーティハリー』 必見 https://youtu.be/0wN-KnYUaOc?si=tWUa7Bmr9phkl6ED
スレッドへ
日間
週間
月間