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別に隠れちゃいないし茶化しちゃないし 見えない敵にビビり散らかしてもないが… 相変わらず上手いもんだな皮肉の操舵 だが今回はいつになく動きにくそうだ 分からんけど俺もしようか思い出話? 安物のマイクとインターフェースで自作のライム帳片手に毎晩覗いたインターネットスレッド 捻り出した作品といえば毎度チューニングが無茶苦茶 それでも押韻と作詞に無我夢中になった 幾年が過ぎようともあの時の井の中の蛙から相も変わらず 「押韻が好きだからここで遊んでる」 それ以上の理由が必要か? お前の反骨の精神って奴も動機が綺麗 ただ背負った荷重で常にしてる動悸息切れ 側からみりゃ陳腐で滑稽なジョーク 文字に落とすことで発散する自己顕示欲 常に勝ちへの情景を確信し歌詞書く リリックでこそ饒舌になれなければ作詞家失格 それが"差"だよ トゲを丸めながら全方位に隠した感性 格下というレッテルにとかく従って 行儀良くしてただけの日々は遥か昔 今の俺の武器は自我も汚さも胎に孕む過信 無関心で終わるならば寧ろ買いたい失笑 腹の中身全て晒し綴る解体新書 渇いた印象に縛られたお前の呪縛を盗み もう一度舌先で突く脳内の重箱の隅 こいつはエキシビションじゃなくエクスキューション 液晶のビジョンを介し的確に抉る急所 視神経へと侵入し網膜をクッション 脳に到達した途端引き起こす無呼吸症 正にお前が”猫"で俺が"猫を噛む窮鼠" ピントずれた構図のご解説どうも 気を付けろ これは強化ガスマスクすらも効果が霞む 死にかけのコウが描く夢想ごと煙に巻く光化学スモッグ もう隠すもんなんてハナから無い裸一貫の身 思考の遊戯 この遊びに於いてただ快感のみ 追い求めて遂に到る戦いの神 過去のレジェンド・コウの息と共に終幕する戴冠の儀
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