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「おしゅかれしゃまでしゅ〜」 中洲で知り合ったミキティはひどくシャクれていた。 ミキティと出会ってから数週間が経つが、この平安時代の女はこの時代にとても詳しかった。 彼女曰く、日本の男子はダメらしい。 おまつが日本男子のどういったところがダメなのかを聞いても要領を得ない。 おまつはこの日思い切って聞いてみた。 「あなたは欧米人が好きなのですか?」 ミキティは一瞬動きを止め「しょんなことないでおじゃるよ」と言った。 平安言葉になっている。 明らかに動揺していた。 おまつはこの数日前に欧米人の男数人と楽しそうに歩いているミキティを目撃していたのである。 おまつは続けた。 「欧米男子は日本男子に比べてペニスが大きいと聞きます。そこも理由の一つですか?」 ミキティは顔を真っ赤にさせ髪を振り乱しながら「しゅるしゅるしゅるるるるる」と、言葉にならない声を上げた。 そして動揺していることを誤魔化すように歌い出した。 「ハンミハンミハンミハンミ」 おまつは困惑を隠せない。
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