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◇ 翌日生徒会室。生徒会活動の時に昨日さやかから聞いた噂をアーシェと幸樹は直接先輩達に聞いてみた。 「あぁ〜……あれねぇ……」 生徒会長席に腰かける真愛が困ったように唸った。 「最近目安箱に入ってるんだよねぇ〜……夜中に変な光が横切ったって」 どうやら本当の話らしい。アーシェと幸樹の顔が青くなっていく。 「まさか他校にもその話が広まってたとはなぁ……」 「生徒からも原因を調べてほしいっていくつも来てますし、これは本腰を入れて調べた方がいいですよね」 「えっ!?」 かおるこの言葉にアーシェは耳を疑った。 「き、気のせいなんじゃないですか……見間違いってこともありますよ……」 「でもぉ、多くの生徒が見てるよぉ〜」 「そ、それは……」 アーシェの声は震えていた。心なしか、先程よりも顔が青くなっている。 彼女の様子を見て、真矢は眉根を歪めた。 「アーシェ……お前、幽霊苦手なのか?」 「い、いや! そんなんじゃないですよっ! むしろホラーは大好物ですっ!」 とか言いつつ涙目になってる。隠しきれてない……全員肩を竦めて苦笑した。 「無理しない方がいいよ。怖いなら怖いって言った方が楽だよ」 「ぜ、全然平気ですってば……もう、かおるこ先輩は心配性ですね。幽霊なんて退治して見せますよ! い、いつ行くんですか?」 「今夜だよ」 「なるほど今夜……今夜っ!?」 真矢の言葉にアーシェは額から大量の汗を流した。 「は、早くないですかっ!?」 「何を言ってんだ。こういうのは早めに解決した方が生徒も安心するだろ」 「そ、そうですけどぉ……」 「アーシェちゃん。かおるこちゃんが言ったように、無理しなくていいんだよぉ。来たくないなら来なくていいし〜」 「で、ですけど……ここは私が身を挺して幽霊から先輩達を守って見せますからっ!」 「それは大丈夫だよぉ〜。男の子の幸樹くんがいるからぁ。ねえ、幸樹く〜ん」 「え、あ、はい……」
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