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VAVA「最後にもう一つ」 ジュノ「何でしょうか」 VAVA「『大いなる遺産』とは何だ?」 ジュノ「は? 何ですかそれは」 VAVA「知らんのか。なら、いい」 俺はジュノに背を向け、その場から去ろうとする。 ジュノ「おや、私を捨て置くのですか?」 VAVA「もうすぐこの島から出るからな。どの道、貴様とはおさらばだ」 ジュノ「おや、そうでしたか」 それに、例え過去の話であったとしても、やつがこの島のマスターであった事実は変わらない。ここはやつにとって有利なフィールドだ。仕掛けるのは得策じゃない。 俺は振り返ることなく、その場から立ち去った。 ◇ …視点変更→『ジュノとクロ』 ◇ クロ「…で?」 ジュノ「はい?」 クロ「あいつが島から出たら、どうするの?」 ジュノ「もちろん、追いかけます。こんなにおもしろいこと、滅多にありませんからね」 にこにこと笑うジュノに対して、クロはため息を吐いた。
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