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幻刀斎の刀が己の身体を貫かんとしたその瞬間… 「E取手!E取手!ちかっぱE取手!」 テレビから電気制御のデジタル取っ手のCMが流れている。 「ここは…どこだ…?」 隙間風が吹きこむ室内。 ひどく寒いが幻刀斎は布団に寝かされている。 夢… 拙者の旅路は夢うつつの世界で見た幻だったのか…? 「ようやく起きましたか、先生」 聞き覚えがある声だ。 ニイポー、ようやく会えたな。 網走のうらぶれた定食屋「番外地」に、悲しい歌が流れようとしていた。
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