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▼本文
僭越ながら判定に来ました。 総評 ・むっずう、かっこええ。 ---- ◎Pricecat2さん 1v >「次踏みますね」的これ見よがしな >予定調和に奴隷状態のド低脳達 >処刑の台で味わえスリルにサスペンス >その無価値な命を俺に頂戴 まず予想されるパウリさんのロングライム部分を牽制するこのラインが本当に素晴らしく良かったなと。相手のカードを切らせないような一手を先に切る、という1v先攻ネットライムの醍醐味でした。先んじて判定基準の提示というか。カッコよ。 >俺は全共演者を食う空きっ腹めいた >欲望故に伸ばしたスキルパラメータ 良さ。言い回しまで良い子音。どっちの単語も元からカッコ良いもの同士で踏める。嫉妬。 ---- ◎パウリさん 1v > 俺なら確かな思考と手腕とを結んでイマジン、 >それは虚ろな桃源郷を壊すドゥームズデイマシン。 良すぎて声が出る。タハって声が出ました。ボーストの強さ。 > では君は?陳腐な志「前人未踏で“ありたい”」 >鼻を伸ばす前に個を生成せし道を描きな。 & > 突き詰めた比類無き技術でテキストを綴り、 >その上に掲げる主張も引っ括めて実力主義。 Priceさんが投げた問答の中でパウリさんが今回返すとチョイスした論点がここで、これを主軸とした試合だったなと思いました。 双方がとんでも無く確固たる意思があり、ボーストと論があってディスカッションしているので、見る側としても「どこを論点と取るのか」で、好みや判定基準は変わるかなと。 ---- ◎Pricecat2さん 2v > 要するに内実の倫理観こそがリリカル >技術と主張は渾然一体だと此奴へ言いたい や、"腕のない"辺りで「パウリは見た目ほど主張に中身が伴ってないよ」的な視点で攻撃しているのだと思うのですが、これが難しい攻撃だなと思いました。なぜなら事実、パウリさんがここまでめちゃくちゃネットライムが上手いので。当たりづらい射撃。 ディスバトルなので仕方ないですが、要するに「お前雑魚」で攻撃するのであれば自分の表現や韻のパラメータで相手を圧倒してないといけないのですが、今回に限って言えばパラメータはそこではディスれないくらい、両者は拮抗していると思いました。 なので先に「お前雑魚」攻撃を仕掛けたPriceさんと「いやそんなことないですけど」で返すパウリさんで、この論点で言えばパウリさんに分が有ったように感じました。 > 敗走自慢へ感じる驚き 踊る気なら俺の掌を >配す4時前 惨めだな オールドルーキー とは言え、本当に主人公感に溢れる強さ。めちゃくちゃ好きです。リズム感の良さは上回っている。気持ちええ。 ---- ◎パウリさん 2v > 俺が相応しいんだと共感を据えさせたがり、 >二枚舌で己が刃を己が乞うカオスへ刺す語り。 >碌な主張の展開すらまず出来ず潰す章句。 >君の言い分に肖るなら、まるで技術不足。 「言いたい事はわかったけど納得させられてないから、それこそ君の言う技術不足だよね」という論点だと受け取りました。エグい。返す刀。 >腕の無いトルソーにも張れる胸はあるが、 >電脳内のストーリー上、相容れぬ驕りと誇り。 "腕の無いトルソーにも張れる胸はある"とかいう言い回しが抜け目ない。頭韻を子音気味にスイッチしていて韻としてもヤバいし、何より踏む以外でも表現の筆を休めないところが鬼悪魔だなと。 ---- ◎Pricecat2さん 3v >俺は個の探求を肯定する立場、批判したのは >あくまで固める前に無二を誇って擦った地盤 >描くは未踏の個が最強の普遍に達する過程 >苛立つんだよ 目先の差別化が増え似た姿へ 上記のやり取りで「いや俺は探求は否定してなくて、その過程でまだ固まってもないくせに唯一無二みたいな顔すんなってことだし、目先の差別化でお前ら似たり寄ったりだし」って事ですよね。 なんだか↑、ほとんどリリックを復唱しただけの要約になりましたが、それほど踏みながらPriceさんが上手く喋れてるという事ですね。踏んでない僕と、踏みながらも同じ量を喋れている。つまりすごい。 "ヒーローインタビュアー"と"シルバースプーン"のラインが語感としては光りまくっていたのですが、ここで韻の破壊力に主張は乗り切らなかった印象があります。 最後の >聞き役に徹して俺の哲学を掘り下げる理由 はむしろPriceさんがガンガン攻撃して詰め寄ってパウリさんの哲学を引き出していたように見えたので、刺すなら逆の視点が良かったかな?と思いました。 ---- ◎パウリさん 3v > “証明したい”で終わる所信、ただ足掻く野心家。 >身の丈に合わぬから誹ったんだが、悔しいか? >広げた志向のスケール、馬鹿なりの誤魔化し。 >それが利かぬから実力主義なのだ、かなり烏滸がましい。 声出ました。悔しいか?悔しいです。「それが利かぬから実力主義なのだ」とかいう遙か高みからの目線を崩さぬ魔王みたいな視点。高い。うわあ。 >色とりどりの彩りと理念へ粧し込んだ弁解。 >“目先の差別化”に対する目先の差別化。 >絶対的な詩を自称し息急き切った獰猛な彼、 >己が求めるイズムが正義だと思うなかれ。 声出ました。"目先の差別化"の復唱カウンターと、「己が求めるイズムが正義だと思うなかれ」。貴方の言ってる事は分かったけど「それ貴方の感想ですよね」的な返し。それもこれも「実力主義」としての韻や表現の技術で返せているからこそ成立する全ツッパネだと思います。 言い方が悪くて申し訳ないのですが、こんなに強くて鋭い技術のPriceさんの攻撃すらも、ドシっと構えて「相手がキャンキャン吠えているよ」みたいな構図に見せたパウリさんの横綱's足腰が強靭だったと思います。 >実力が韻だけを指すならまだ伯仲したろうに。 と返すパウリさんの溜息。「君は強いけど、間違えたのは攻めてきた箇所だよ」という優しさすら感じました。 ----- というわけで僕からはパウリさんに1票。 棚上げ主観、簡素、失礼、をすみません。 お二人とも素晴らしいバトルでした! お疲れ様でした!!
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