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ジララ「何をためらう必要がある。俺は、老い先短い老人だ」 ジララ「それに全ては、俺たちケロン人が招いたこと」 ジララ「ならば、この場にいる唯一のケロン人である俺が、全ての責任を取るべきだ」 ゴリラ「背負い込みすぎだ!」 ヒョウ「せやせや! 問題を起こしたのは大昔のケロン人で、ジララは関係無いやろ!」 イエイヌ「ジララさん、私はあなたを嫌いになってなんかいません! 私と一緒におうちに帰りましょう? ね!?」 ジララ「…おまえたちは、本当に優しいな」 ジララ「だが、その優しさに何時までも甘えるわけにはいかん。その優しさに報いる時がきたんだ」 ジララ「俺はおまえたちから、たくさんの物をもらった。捨てた心を取り戻すことができた」 ジララ「もう十分だ」 ジララ「夢も、明日も、何もいらない。おまえたちが生きていてくれればそれでいい」 ジララ「やつを倒し、俺も消える。それが、俺にできる、おまえたちへの最大最高の礼だ」 ジララ「みんな――ありがとう」ニコッ イエイヌ「…!」 ゴリラ「や、やめろ。ジララ、早まるな!」 ジララ「暗殺超魔術"母の力・鬼子母神"!」ドーン! キュルル「うわー!?」 カラカル「飛ばされるー!」 ゴリラ「ジララぁーーー!!」 イエイヌ「いやああああああッ!!」 ジララ「これでいい…」 空の彼方に消えていったゴリラたちを見て、ジララはぽつりと漏らした。 サンドスターの火山はパークの重要な場所。どこにあるかは既に把握している。 最終決戦に向け、ジララは瞬間移動を行った。 第7話「キルル」完
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