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カタカケフウチョウ「ヒトとその文明が衰退したのは確かにキルルが原因だが、それはヒトの自業自得でもあったのだ」 ジララ「何?」 カンザシフウチョウ「キルルを発見したヒトたちは、キルルの力に魅せられ、その力を支配のために使おうとした」 カタカケフウチョウ「手始めにヒトは、"実行する者"キルルを制御するOS"審判を下す者"ミランシリーズを破壊した。新たなOSを作ることで、キルルを自在にコントロールしようと考えたんだ」 カンザシフウチョウ「だがそれは結果として、キルルの暴走を招いてしてしまった」 フウチョウコンビ『もう一度言う。ヒトが衰退したのは、ヒトの自業自得。"ヒトの業"だったのだ』 ジララ「…では、ミランシリーズの共鳴が使えるキュルルは、ヒトが造り出した新たなOS"審判を下す者"ということか?」 カンザシフウチョウ「その通りだ」 カタカケフウチョウ「生き残りをかけた戦いにおいて、残されたヒトたちは、"審判を下す者"を造り上げることに成功した」 カンザシフウチョウ「ただし、オリジナルのミランシリーズには程遠い粗悪品だった。そこでヒトは、人造の"審判を下す者"を量産することでキルルに対抗したのだ」 ジララ「そうか……だからキルルは活動の邪魔になるキュルルを狙った。そして、一体一体の精度が低いから、"鑑定眼力"に引っ掛からなかったのか」 カタカケフウチョウ「我々が教わった歴史には、キルルがあのような姿になった記録は無い。当時のキルルは第二形態で敗れ、封じられたのだろう」 カンザシフウチョウ「戦いにおいて、残ったOSは彼一人だけだった。ヒトは、何もしないよりはマシだとして、キルルが再び目覚めた時に備えて、キュルルを封印することにした」 ジララ「となると、キュルルのスケッチブックは、キュルルが封印されている間に記憶障害に陥った時のための、ヒトからのメッセージということか」 カタカケフウチョウ「その通りだ。ヒトは、ヒトの痕跡や、ヒトと関わったフレンズと遭遇させることで、キュルルの記憶を甦らせようと考えた。次、キルルが目覚めた時、フレンズ相手ではヒトと同化した時より、大幅に活動が遅れると見越していたからな」 カンザシフウチョウ「そしてヒトは、サンドスターによって着々と数を増やす我々フレンズこそが、『地上を支配する新たな種』であると判断し、姿を消した」 フウチョウコンビ『これが歴史、これが真実だ』
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