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自信を持って勧めたのに速攻で断られたのでギムはショックのあまり片膝をついて叫んだ。 「わ、わわっ! そんなに落ち込まないでくださいっ! 選んでくれたのは嬉しいですから」 「ふむ、そうか……ならよし!」 ギムは立ち直った。 すぐに立ち上がってその強面の顔を向ける。 「御大将は打たれ弱いけど立ち直りも早いんだ〜」 「そ、そうなんだ……」 強そうな見た目なのに意外だと思ったが口が裂けても言えない。 ここで何か思いついたのか、京子は満面な笑顔で口を開いた。 「お、そうだ。あかりにぴったりなガンプラあるよ」 「え、そうなんだ。どんななの?」 「探してくるからちょっと待ってて〜」 店内を探して歩き周り、京子は一つの箱を手にとってあかりの前に戻ってきた。 「これだよ。これこれ!」 「こ、これは……」 箱を受け取り箱に描かれたイラストを見てあかりは驚愕した。 そこに描かれたのは何とも地味でそれほど強くなさそうなロボットがいた。 「ジムって言うの……これ強いの?」 「全然。すぐぶっ壊されるよ」 「何でそんなのにしたのっ!」 「ふむ、ジムか……確かにこの地味な小娘には丁度いいな」 「初対面の店長さんにまで地味って言われたぁっ!?」
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