コピー
▼本文
チノが声のした方へ視線を向けると髪を二つ括りにした一人の少女が困惑顔で立っていた。 「リゼ……さん……」 チノが彼女の名前を呟く。 彼女の名前は天々座理世。このラビットハウスでアルバイトをしている少女だ。 「チノ。いったいこれはどういう事なんだ……何でシャロが舐め回されてるんだ!」 リゼがチノの前に駆け寄って来てその肩に触れる。 「この人達がティッピー達を人質に……アニメの放送時間を二十八分寄越せと脅してきたんです」 「なんだよその理由……まあ、嫌がらせをしてるのに変わらないか……おい、お前達……」 リゼが立ち上がって麻衣とぽのかを睨みつける。 「シャロとティッピーを解放しろ……さもないと痛い目を見るぞ」 「あれれ? お客様に暴力を振るのかな?」 「いくらお客でもやっていい事と悪い事があるだろ。人質を取っている時点でお前達は客じゃないだろ」 舐めるのをやめた一体の麻衣に対してリゼが正論で返す。
スレッドへ
日間
週間
月間