コピー
▼本文
「礼はいい。お前に怪我が無くてよかったよ」 「先輩……あの、ちょっといいですか?」 「ん、どうした?」 シャロはにっこりと笑ってーーーー。 「ぶふーーーっ!?」 口から紫色の霧を噴き出してリゼの両目に吹き付けた。 「うわっ! なんだこれ……目がっ……!」 両目に強烈な刺激が襲い。まともに瞼を開けられない。 たまらずリゼは片膝を地面につけた。 「シャロさん! リゼさんに何をしたんですか!」 奪還されたティッピーを胸に抱き締めたチノの目に映ったのは、リゼに危害を加えたシャロの姿だった。 「シャロ? 誰それ? 私ミイなんだけど?」 ケラケラと笑ってシャロが応えた。 「な、何を言ってるんですか……」 「あー……今のでわかんないの。私はこいつらの仲間でずっとシャロに変装してたんだよ」 「そ、そんな……」 いままで捕まってたのは本物のシャロじゃなかった……驚愕過ぎてチノは口を開けたまま偽シャロことミイを見つめていた。 「にしても、こいつを油断させる作戦が見事に成功したな。両目を塞げばこっちのもんだ」 ミイは懐からマヨネーズを取りだし、フタを開けてリゼの頭に向かって中身を捻り出した。 「ひっ! な、なんだこれ!」 「マヨネーズだよ。今からお前をマヨネーズまみれにしてやんだよ」
スレッドへ
日間
週間
月間