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Zの燃料はもはや風前の灯火。 「う…ゥィッチ…」 吹きすさぶ風が彼の髪を乱していく。 窮地。 これを窮地と言わずしてなんと言おうか。 しかし運命は彼に味方した。 同じアパートの住人から盗んだ自転車で近くを通りかかったグラップラー建部が手に持っていたいいちこを差し出すと瞬くウチにZの機構は輝きを取り戻したのだった。 Zが礼を言ってその場を去ると グラップラー建部は呟く。 「ヨカローガテ…」その口元はニヤリと傾いた。 そう、グラップラー建部は仮の姿、その中身はZの完コピを行うために開発されたナノマシンの集合体であった。 そして、おまつを巡る最後の聖戦が始まった。
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