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チーズさけないさんに1票です。 零影さんのバースを見てまず目につくのが、「一文の字幅を揃える」という特徴でした。内容を読む前にまずそこに目が付きました。個人の自由なのでそのスタイルでも別に構わないのですが、もし「一文の字幅を揃える」つもりで韻や内容を調整しているなら、一文の幅は徹底して揃えてほしいと思いました。例えば英語を採用すると “i” と “a” では字幅が違うので、文中に英語を使用した時点で幅がずれます。そしてそれだけではなく、半角スペースの使用により字幅がずれている行もあったので、それはもったいないというか、韻や内容を妥協してまで字幅を揃えるなら、組版の部分まで徹底してほしいと思いました。 さらに、閲覧環境によっても1文の幅は異なります。私はパソコンでこのバトルを閲覧していますが、それはスマホでの見え方は違います また、ネットライムの歴史は20年近くになり、とても長いです。つまり、そのバースを読んでいる人の中には、老眼のライマーがいます。文字サイズを大きくしているライマーがいるのです。ということは、そのようなライマーにとっては単に文末がガタガタしている文章に見えると思います。そして、老眼ライマーはそれは決してマイノリティではありません。ちなみに私はまだ老眼ではありません。 零影さんのバースを読むと、零影さんは、豊富な語彙と、それをダークに魅せる雰囲気を併せ持っていることがわかる。そしてライムスキルもある。なので、わたし個人的には文字数にとらわれないバースを見てみたいと思いました。 たとえば1バース目の「尽未来際」なんてすごいかっこいいボキャブラリだし、1バース最後「ポータルって名の 異次元空間/殺戮に命じ 韻字芸を喰らわす/オワリ 心臓へ狙いを Set lock/し 最初で最後のエンドロール」なんてほんとにおしゃれなシメ。「3バース目の「I am 全クリゲーマー センスに点火し連踏み制覇」とかすごく良い連踏みです。このクオリティがもし「文章の長さを等幅にする」という枷で制限されてるなら本当にもったいない。零影さんのこだわりがあるとは思うのですが、わたしとしてはその殻を破ったライムが見てみたいと思いました。もしかしたら縦読みとかそういうギミックがあるかもしれないですが、気づけませんでした。もしそういうギミックがあるうえでの表現だとしたら申し訳ないです。ただ、もし文の幅にこだわるならもっと厳密にこだわれるはずです。そして、もし読みやすさのために等幅にこだわってるとすると、一文を等幅にしたからといって読み手にとって別にそこまで読みやすくなるというわけではありません。 そしてチーズさけないさんはとても煽リティの高いバースでした。まあそのスタイル的に仕方ない面はあるのですが、比喩が何を意味しているのかまで踏み込まず、比喩の表現だけを拾って「“斬撃“なのに”心臓へ狙い“ってw刀?拳銃?どっちつかずで戦えるん?」というのは、個人的には少しもったいない気がしました。というのも、それは違う武器を切り替えてるというだけで、どちらも攻撃するという面は大差ない比喩だからです。チーズさけないさんの煽り力なら、もっと踏み込んで、相手が本気で苛つくような煽りができるはずです。「君の韻のセンス測り、アドバイス「キメの韻で文節の切れ目が被ると見栄えがなんとも...」以下省略。反省はちゃんと活かそうな!!」なんかは、相手のスタイルの構造そのものに対する煽り。こういう根幹を煽るようなディスが個人的には好きでした。 そしてもちろん煽りだけではなくユーモアがある。自分の延長を風俗だかの延長に例える3バース目なんか面白かった。個人的好みで言えば、ずっとユーモア感備えて煽りまくるほうが面白いと思いました。1バース目の「青酸curry and rice!?」でつい笑ってしまった後に「p.s.俺の気概は……」とかっこよく〆るよりは永遠にユーモアしてるほうがぼくは好きでした。あくまでぼくの好みですすみません。 ということで、結局はチーズさけないさんのほうが制約がないのもあって、韻やユーモアやディスの面で優れていたように見えました。少なくとも今試合は。チーズさけないさんに投票します。
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