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「ねえ、ぽのか先輩」 漫研部の部室。座椅子に腰をかけながら両方の鼻の穴に鉛筆を突っ込んでいる少女麻衣が口を開いた。 「なに? 珍しく漫画を描く気になったの?」 「いや、そうじゃなくて……私達のアニメっていつ三期が始まるのかなって……」 「っ!?」 その言葉を聞いたぽのかの表情が怒りで歪み。ズカズカと大股で近づいてきてまいの胸ぐらを掴む。 「麻衣っ! その言葉は二度と口にしちゃ駄目よっ!」 「え、え? 何でです?」 手を離すとぽのかは語り始める。 「そんなの決まってるわ……みんな私達の事なんて忘れてるからよ」 「そんな……二期までやったのに何で……」 「この世の中は非常なの。視聴者達はブヒれるだけの美少女アニメしか眼中にないのよ。私達を見なさい……キャラデザはいいけどやってることは常人には理解出来ないカオスなものばかりよ」 「じゃあ、この作品が変わらないかぎり……」 「あいまいみーの三期はこないわ……」 ぽのかは机を叩く。麻衣は膝から崩れ落ちた。
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