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アイラ「どうしようお兄ちゃん! このおじさん、びくともしない!」 ロック「大丈夫だよ、アイラちゃん。どんなに頑丈でも、ダメージは蓄積する。見てて!」 バンコスカス「何をするつもりかわからんが、最近の若いもんには負けんぞぉ!」 僕はバンコスカスの攻撃を避けながら、彼に向かっていった。そして、 ロック「食らえぇ!」 バンコスカス「何ィ!?」 特殊武器のドリルアームを繰り出す! ギュイイイイン! 水中戦では思うように動けないから、ジャンプや側転で回避するよりも、接近戦で使える武器で敵を迎え撃った方がいい。そう思って選択したこの特殊武器が、こんな形で役に立つ時が来たんだ! バンコスカス「ぐおおおおお!」 バンコスカスの体から大量の黒煙が吹き出している。行ける! バンコスカス「――うがぁっ!」 ロック「うわっ!?」 バンコスカスが腹部から太めのレーザーを放ったため、僕はいったん距離を取る。 アイラ「お兄ちゃん、大丈夫?」 ロック「うん、大丈夫」 バンコスカス「な、なかなかやるじゃないか。だが効かんな。ぜーんぜん効かん」 バンコスカス「まだまだ、最近の若いもんには負け(ry」 グキッ ロック&アイラ『あっ』 バンコスカス「んお!? こ、腰が……あいたたたた…!」 バンコスカス「か、体が動かねえ。誰か助けてくれえ!」 ボウン ボーラ「ったく! 世話の焼けるおっさんだなぁ!」 アイラ「うわ! また出た!」 ボーラ「兄さんに嬢ちゃん、悪いが今回は見逃してくれや。あんたらも、弱った相手痛め付ける趣味ねえだろ」 アイラ「どうする?」 ロック「……」 ロック「…VAVAさんがここにいなくて良かったよ」 ボーラ「ああ、まったくだ」 ボーラ「ほらよバンコ、さっさと帰るぞ。優しいがきんちょに感謝するこった」 ボウン ボーラとバンコスカスは、煙とともに消えた。どうやらボーラが出す煙は、自分以外にも有効らしい。 バンコスカス「腰さえ、大丈夫なら、あんな若造にはなぁ…!」 ボーラ「ハイハイ、わかったわかった」 そんなやり取りが聞こえた気がした。
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