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杉小路「なるほど。秦ちゃんが聖さんのために」 杉小路「でしたら、スイートさんのお店を訪ねることをお勧めします」 布都「あの獏の店に?」 屠自古「おい、それは確かな情報なんだろうな?」 杉小路「ぼくは人を陥れることが嫌いなんです」 屠自古「嘘つけ」 ◆ ドレミーの店 ドレミー「いらっしゃいませ。どんな寝具をご入り用でしょうか?」 神子「かくかくしかじか」 ドレミー「それでしたら、この枕をどうぞ」 神子「これですか?」 ドレミー「はい」 ドレミー「この枕は、一度だけ、一番会いたい人に夢の中で会えるという代物です」 神子「一度だけ?」 ドレミー「はい」 神子「それでは、場合によっては却って悲しくなるのではありませんか?」 ドレミー「いえ、そんなことはまずありません」 ドレミー「なぜなら、この枕を使用して見た夢は、目が覚めると同時に忘れてしまうのです」 神子「なっ…!?」 ドレミー「そうすることによって、『会いたい人に会えた喜び』だけを残せるのですよ」 神子「……」 神子(その後、悩んだ末に、私はドレミーから枕を購入し、こころを通して白蓮に送った) 神子(後日、こころが白蓮が元気を取り戻したと言ってきた。それはそれで喜ばしいことだったが、同時にある疑問が沸いた) 神子(白蓮の夢に出てきたのは、ジール・ボーイ、それとも死んだ彼女の弟、どちらだったのだろうか、と) 第353ねこ「夢と枕」完
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