コピー
▼本文
ジュノ「無理矢理ジョーカーを引かせる、ですか。あなた、面白い表現をしますね」 ジュノ「その例えでいくと、あなた方は既に二枚のジョーカーを引いていることになりますよ」 ジュノ「『イレギュラー』と言う名のジョーカーをね…」 ジュノは不気味に微笑んだ。 ◇ …視点変更→『ロック・ヴォルナット』 ◇ アイラ「お兄ちゃん! 起きて!」 ロック「ん…」 そこは、サルファーボトム号の一室。昨日、ミュラーさんに二つ目の鍵を届けた後、僕たちはそのままサルファーボトム号で一泊したんだ。 ロック「アイラちゃん、どうしたの?」 アイラ「大変なの! さっきミュラーさんが、サウル・カダ島に空賊が攻め込んできたって!」 ロック「ええっ!?」 アイラ「すぐに出発してほしいって!」 ロック「わかった!」 僕は大急ぎでサルファーボトム号内に停泊しているフラッター号に入る。 データ「あ、ロック、おはよう」 ロック「おはようデータ! ロールちゃんは何処?」 データ「ロールちゃんなら朝風呂に入ってるよ〜」 ロック「えっ」 そしてそのままお風呂場の前まで来てしまう僕。確かに現在お風呂は使用中だ。 ロック(……) ゴクリ 落ち着け。落ち着くんだ、ロック・ヴォルナット。今は非常事態。だけどロールちゃんは入浴中。すぐに出てほしいと扉越しに伝えればいいだけじゃないか。何を緊張する必要が ガチャ 開けちゃったー! 僕のバカー! ロック「ごごごごめんロールちゃん悪気があったわけ、じゃ…?」 VAVA「何をしているんだ、おまえ」 ロック「VAVA、さん…?」 お風呂にはロールちゃんではなく、VAVAさんがいた。 ロック「…ロールちゃんは?」 VAVA「俺と入れ替わりで出ていったぞ」 ロック「……」 VAVA「何だよ、俺にだって洗浄は必要なんだぞ」 ロック「そうじゃなくてね…」 いや、落ち込んでる場合じゃない。僕はVAVAさんに、空賊がサウル・カダ島を襲撃したことを教えた。
スレッドへ
日間
週間
月間