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私は無言で、すぐ隣にいるVAVAさんを指差した。すると、ロックのお兄ちゃんははっとして息を飲む。 お兄ちゃんも気づいたんだ。『このロボットなら、大仏ごと空賊を潰す』って。 ロック「VAVAさん…」 VAVA「断る」 ロック「まだ何も言ってないよ!?」 VAVA「大仏を壊さないように戦ってくれとか、言うつもりだったんだろう?」 ロック「う、うん…」 VAVA「街の状況を見ただろ。大仏のことを気にかけていたら、相手をつけあがらせるだけだ」 VAVA「それを防ぐには、こっちの本気具合を見せつける必要がある。大仏を盾にしたところで無意味だと、わからせてやるんだ」 ロック「でも、街の大切な物を破壊するなんて!」 VAVA「安心しろ、大仏を壊すのは最終手段だ。俺に考えがある」 ロック「ほ、本当?」 アイラ「でもそれが失敗したら壊すんでしょ?」 VAVA「当たり前だ」 モッサ「そんな殺生なー!」 VAVA「悪いなおっさん。空賊に封印の鍵を取られるわけにはいかないんだ」 アイラ「ごめんなさい、真っ先に仏像を壊そうとしないだけ譲歩してるんです…!」 私は頭を下げて謝った。
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