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それから数分後。 「……ご迷惑おかけしてごめんなさい」 個室では肩を落としたアーシェが椅子に腰掛けていた。 「えっと……鳴海さん。彼女はいったい誰なんですか?」 「彼女です」 「「えっ!?」」 幸樹の彼女発言に千歳だけでなく、扉の向こうで盗み聞きしている者達まで驚きの声を漏らす。 「い、いたんですか……」 「はい。付き合い始めたのは最近ですけど……」 幸樹は千歳からアーシェに視線を向ける。 「ところでアーシェ……さっき編集部の人達になんて言ったんだ。普通に話せばあんな事にはならなかっただろ」 「え、私は普通に話したわよ。いもさらだ先生の彼女ですって……」 「聞いた話だと、凄いニヤニヤしながら入ってきたから皆警戒していたらしいですよ」 「え、うそ……」
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