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「この部屋は何なんです?」 「ガンプラファイトをするための部屋よ。そこの装置で対戦するの」 女性は六角のテーブルを指して言った。 「装置……ってテーブルですよね?」 「まあまあ、やってみればわかるわ」 女性は背後に回って背中を押して、あかりをテーブルの端に移動させ。自分も向かい側のテーブルの端に歩いていった。 「それじゃあ、装置の上にガンプラを置いてみて」 「ガンプラを……こうですか?」 言われた通りにテーブルの上にガンプラを置く。 それに合わせて女性も自身のガンプラを置いた。 彼女のガンプラは四足歩行の犬を模したような見た目で背中から首が生えた不気味なシルエットをしている。 「お互いガンプラを置いたわね。始まるわよ」 得意気に女性が言う。 何が始まるのか聞こうとするより先に……テーブルから青白い粒子が溢れ出していき、部屋中を満たしていく。 「わ、わっ! 何か出てきましたよ!」 「大丈夫。これはプラフスキー粒子だから」 「な、何ですかそれ……」 「まだ詳しく判明してないんだけど、プラモデルを自在に動かせる特殊な粒子なの。この装置はそのプラフスキー粒子を排出させてプラモを動かせるようにする装置なの」 「そうなんですか……あ、また何か出ましたよ」 何もなかった空間に二つの球体と何かを表すパラメーターがあかりの手元に現れる。 「これはガンプラを動かすコントローラー。それと空間に現れたこの機体の耐久力。スラスター容量。武器の種類よ」
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