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銀河のワームホールは別の宇宙への入口か?天の川に”スペース・タイムトンネル”が存在する可能性が浮上(イタリア研究) 2015年01月30日 天の川の中心には、別の宇宙に繋がる巨大な入口が存在するかもしれない。最新の研究によれば、宇宙船が進入できるほどのワームホールがあり、これを通じて映画『インターステラー』のタイムトンネルのように移動できる可能性があるそうだ。 この超最新の理論は、我々が住む銀河の中心にある超巨大ブラックホールらしきものの発見を受けて発表されたものだ。これによれば、そのブラックホールは変装をしたワームホールなのかもしれないという。 イタリアの研究チームが高度な数学モデルから導き出した結論は、このワームホールの形成と維持には暗黒物質がエネルギーを供給していると示唆している。暗黒物質はこの宇宙のおよそ26パーセントを占めるという目に見えない、謎めいた物質だ。 「我々が得た結論は、この銀河は例のトンネルを含んでおり、しかも銀河自体の大きさに匹敵するサイズであるかもしれないということです。しかも計算によれば、最近公開された映画『インターステラー』のように、このトンネルを通って移動できる可能性もあります」と説明するのは、イタリア、トリエステ国際高等研究スクールのパウロ・サルッチ教授だ。 同教授によれば、今回の研究で主眼としていたのは、インターステラーにでてくる天文物理学者マーフが取り組んでいた課題であったそうだ。そして、結果は映画の内容と驚くほど似通っていたらしい。 従来の理論では、宇宙に自然に存在するワームホールはどれも極小サイズでしかないとされてきた。しかし、サルッチ教授らの理論モデルによれば、天の川の中央に存在すると考えられているものは、宇宙船が通過できるほど大きい可能性もあるというのだ。また、彼らの見解では、アンドロメダ銀河など、天の川銀河に似た他の渦巻銀河もワームホールを有している。 こうした仮説は、マゼラン雲など、付近にある別の種類の銀河と天の川銀河を比較する事で、検証することが可能となるかもしれない。 今回の成果は、ほとんどの渦巻銀河にはワームホールが存在する可能性があることを確認したという点で、非常に重要なものだ。自然のワームホールが発見されるかもしれないのだから、銀河のハローにあるはずの観測可能な証拠の捜索が加熱するはずだ。 ちなみに、今回の研究の背景には、昨年ケンブリッジ大学の研究者が発表した、一部のワームホールは時間を行き来できるほどに長く開いていることが可能という主張がある。 「計算で証明したところでは、ワームホールが幅との比較で長く存在できれば、その中心で作られた負のエネルギーを得られるでしょう」とルーク・ブッチャー教授は言う。これはワームホールが安定するわけではないにしても、その崩壊は非常にゆっくりとしたものであることを意味している。 時空はワープし、歪められる。そうした歪みを作り出すには膨大な物質とエネルギーが必要となるが、理論的には可能だ。ワームホールの場合、時空の構造をワープすることで近道が生まれる ※画像 その長さは光子を中心に送るには充分な時間だ。そして、ワームホールの端は別の時点に存在しうるため、ブッチャー教授の理論が正しければ、時間を越えてメッセージを送信することができる。 via:dailymail・原文翻訳:hiroching
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