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アーシェは帰り支度をして教室を出ていく。 「アンタ。桜木さんが来るわけないでしょ」 戻ってきたクラスメイトに別の女子生徒が肩を竦めて言った。 「うーん……桜木さんって、パフェ好きそうな気がしたんだよなぁ」 「ないない。あの桜木さんがそんな安物食べないって、毎日ステーキやキャビア食べてるんでしょ」 「そんなイメージあったけど、私、一昨日に桜木さんが牛屋で牛丼食べてるの見たよ。しかも特盛」 そう言ったのは別の生徒だった。 「まさか……あの桜木さんに限ってないわよ。それこそ見間違いなんじゃないの」 「確かに……一瞬見ただけだからそうかもしれないね」 「でしょ〜」 「さあ、この話は終わりにして皆でパフェ食べに行こうよ」 三人は「おー!」と拳を突き上げて教室を出ていくのだった。 アーシェには誰にも言ってない秘密があった。 それは自分が大食いで高級料理が食べられないこと。 そしてもう一つは………。 「はあっ!」 今この世で人気のあるゲーム「ガンプラファイト」に熱中していることだ。 アーシェの愛機。ダブルオークアンタがハンブラビを撃破する。
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