コピー
▼本文
「よく見てって……あ、何か首から出てる」 首の根本から吹き飛ばされた頭を繋ぐように一本の赤い線が伸びていた。 「ガンプラファイト中はパーツが外れても自動で元に戻るんだ。だからそんなに心配する必要はないって」 「そうだったんだ。何か安心したぁ……」 「初心者に説明してる暇があるのかしらっ!」 頭部が戻っていないレッドフレームにバクゥハウンドが攻撃を仕掛ける。 抵抗するも相手に攻撃が掠りもせず、こちらの耐久力がどんどん削られていく。 「く、くそぉ! このままじゃ……」 「ひゃははは! さっきまでの勢いはどうしたのかしらぁ!」 煙幕が晴れそうになってきたが、再度煙幕を張って京子の視界を封じる。 先程と同じようにバクゥハウンドが右から突進してきた。 (あれ……この動きさっきも……) 後ろで見ていたあかりは相手の法則に気付く。 それを伝える為にあかりは近づく。 「京子ちゃん……もしかしたらこの状況何とかなるかも」 「え! マジっ!」 相手に悟られないように声を小さくしたのに京子は大声を上げたから、慌ててあかりは首を横に振った。 「しーっ! あんまり大声出さないで、あの人にバレるから……」 「むっ、なるほど……わりぃ」
スレッドへ
日間
週間
月間