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パクパク こころ「うまひ」 クゥ「だね」 こころ「…その割には、なんか寂しそうだな」 クゥ「えっ、そう?」 こころ「私は面霊気。表情には詳しいぞ」 クゥ「…ちょっと、前に食べた味を思い出しちゃってね」 こころ「……」 こころ「クゥはいいな。"昔"があって」 クゥ「え?」 こころ「おまえは自分を星丸々一つ分の土着神だと言った。私など、おまえが過ごした時間の一瞬でしかないだろう」 こころ「懐かしむほどの"昔"を、私は持ち合わせていないんだ」 クゥ「……」 クゥ「ごめん」 こころ「どうして謝る?」 クゥ「僕たちはお菓子を食べて、楽しむためにここに来たんだ。しんみりするのは、君にも作ってくれた人にも失礼だよ」 クゥ「それに、これは君の"昔"になるんだ。尚更、楽しいことにしないとね」 こころ「そうか、ありがとう」 カランコロン 見るからにDQN「あーっ、ひでぇ目にあったぜ!」 にこやかなDQN「全くだね。10ヶ月も経って仮釈放だなんて……そこまで酷いことした覚えないよ」 見るからにDQN「だよな。あの銀髪と爽やか君、絶対に許さねえ…!」 にこやかなDQN「そうだね。どう復讐するか、食べながら考えようか」 見るからにDQN「おう」 クゥ(うわぁ……見るからに頭とガラの悪そうなのが…) こころ「おい」 クゥ「ちょっ、こころちゃん!?」 見るからにDQN「あん?」 こころ「銀髪にさわやか君とは、清村緒乃と蓮間亜季彦のことか?」 見るからにDQN「んだ? テメー」 にこやかなDQN「能楽やってる秦こころちゃんだよ。踊ってるの見たことある」 にこやかなDQN「その二人のこと、知ってるんだ。弱点か何か知らないかい?」 こころ「知らないし、知っていても教えない。あの二人は海矢の大切な先輩だし、隆千穂を怒らせたくない」 こころ「おまえたちのことは海矢たちに報告する。また警察の世話になりたくなかったら、大人しくしていることだ」 見るからにDQN「何だとテメー!」ガシッ! クゥ「っ!」ガタッ
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