コピー
▼本文
「あぁ……そっか……」 何かを納得したように呟く。 きっとこれは涙だ。 親友の気持ちに気付けずに傷つけてしまった後悔の涙。 頭の中が混乱して物事の整理が出来てない自分の代わりに空が泣いているのだと、あかねは解釈するのだった。 ◇ 「これが……私があおばにしてしまった事の全てよ」 「そんな事が……」 話を聞き、あかりは自分の知らない所で姉が苦しんでいた事を知り息を詰まらせる。 あかりの知る限りでは辛そうな表情をしている所を一度も目にしていない……だとしたら、大好きな親友に絶好された思いを胸に抱えたまま、あかねはあかりに不安を与えないように明るく振る舞っていたことになる。 「話してくれてありがとう……お姉ちゃんは強いね。そんな事があったのにあかりやお母さん達に心配かけないように頑張ってたんだね」 「……強くない。強くないわよ」
スレッドへ
日間
週間
月間