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あかねはふるふると首を横に振った。 「私があおばの気持ちに気づかないで無邪気に楽しんでいたから、あの子を傷つけてしまったの……あの子の未来を奪ってしまった私にガンプラファイトをやる資格なんてない」 「……そっか、その時の事が原因でお姉ちゃんはガンプラファイトをやめたんだね」 「ええ。あれ以来ガンプラファイトをやるのが怖くなったの……あおばを傷つけてしまった記憶が呼び起こされて、シュミレーター内に入る事さえ出来なくなってしまったわ」 あかねの顔が青白くなる。 あかねがガンプラファイトをやめたのは、あおばとの関係に亀裂が生じてしまったからだ。 「その後。あおばお姉ちゃんに会いに行かなかったの?」 「何度か家に行ったわ。でも、会わしてはもらえなかった……あおば自身出てきてくれなかったから」 「……そう、なんだ」 「私に会う資格はないの。また会ったら傷つけてしまうから……私は二度と会わない事を決めたの。そこから先はあなたも知ってる通りよ」
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