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「は、はいぃ〜」 弱々しく返事をするあかり。 先程までの頼もしさはどこへいってしまったのだろうか。 (あおばと話をするには皆を強くしないと、あおいちゃんにあれを使われる前に……) あかりとあおいの戦いの後。 ギムの口から出た話は信じ難いものだった。 その話が事実だったら、並大抵の鍛え方ではあおいに太刀打ち出来ない。 ならば、あおいを速攻で倒せる程の実力を身に付けられないと勝てない……勝てるかは自分の腕にかかっている。 大会までにあかり達を最高のファイターに育てようとあかねは決意する。 「青山さんよりも先に……」 あかりが呟く。 「明日の京子ちゃんとの戦いに備えなきゃ。大会の事はそれからでも遅くないよね」 「そうね」 あかねはあかりから身体を離して妹の顔を真っ直ぐ見る。
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